大型コンピュータを利用したシステム形態で、スター型トポロジを形成しノードと呼ばれるコンピュータのリクエストに対しホストと呼ばれる大型コンピュータで一元処理する。
中小型コンピュータを利用したシステム形態で、バス型トポロジを形成し各種サービスを提供するサーバとそれをリクエストするクライアントで構成される。サーバはサービスの内容によって細分化され、システム内に複数あるのが通常でありこのためメインフレームと違い処理が分散される。
クライアントのもつアプリケーションおよびデータを最小限度にとどめてサーバで集中管理し、クライアントマシンのコストダウンとセキュリティの向上を図るシステムアーキテクチャ。
クライアントからサーバに処理やデータを集中するにあたり、一つのサーバで一元管理するのではなく3層に分けて管理するシステムアーキテクチャ。各階層で独立して管理することで各モジュールの独立性を高めて保守性を向上する。
プレゼンテーション層 | ユーザーインターフェース(UI)でシステムユーザーの操作を受け付ける。 |
ファンクション層 | アプリケーションが担う機能(ビジネスロジック)の提供。 |
データ層 | データ管理。DBMSとの連携。 |
WWW(World Wide Web)網で提供されるシステム形態で、リング型トポロジであるWWWでバス型のクライアント/サーバシステムが接続されている。各クライアントはローカルエリア内のプロキシ(代理)サーバを経由してインターネット網にある目的のクライアント/サーバシステムにアクセスする。
Web上で実行されるアプリケーションをモデル、コントロール、ビューに分けて管理するシステムアーキテクチャ。3層クライアント/サーバと違いUI操作によってリクエストされる内容をコントロールして適切にビジネスロジックに割り当てる。Webにおける事象応答性に対応するために考案された。
Model | アプリケーションが担う機能(ビジネスロジック)の提供。データ管理。DBMSとの連携。 |
Controller | Viewからのリクエストに対し、適切なModelに処理を渡して結果を受け取りレスポンスする。 |
View | ユーザーインターフェース(UI)でシステムユーザーの操作を受け付ける。 |
ハードウェアの構成要素を多重化することによりシステムの性能と信頼性を向上させる。
プロセッサを単体で持つシステム。最も基本的な形態。
プロセッサを複数持ち、並列処理を行うことで性能向上に寄与する。
プロセッサを2つ並列に持ち、同じ処理を同時に行って結果を照合する。照合結果が不一致であれば障害の発生とみなす。信頼性向上に寄与する。
プロセッサを2つ並列に2つ持ち、主系と従系にわかれる。通常は主系のみが処理を行い、主系に障害が発生すると従系に処理が移行される。信頼性向上に寄与する。従系は以下のような方法で待機する。
プロセッサを2つ直列に持ち、CPUと高度画像処理専用プロセッサなど汎用プロセッサと専用プロセッサを組み合わせて処理の負荷を分散するシステム。性能向上に寄与する。
ハードディスクを多重化し、補助記憶へのアクセス性能と信頼性を向上させる技術。RAID*と略称される。連続するデータを複数のディスクに分散して書き込むことでシーク時間を短縮してアクセスを高速化するストライピングと同一ブロックを複数のディスクに書き込むミラーリングがある。RAIDはこのどちらあるいは両方を採用するか、どのように実現するかでRAID0~6及びRAID10がある。
同じ機能をネットワークで接続された複数のコンピュータで実現することで負荷の分散を図る方法。基本的にはシステム性能と信頼性双方の向上を目的とする。ユーザーからは複数のコンピュータを意識させないため、リクエストの振り分けやクラスタ化されたコンピュータ同士のリソースの共有、同期制御などの仕組みが求められる。
ネットワーク上で利用可能な補助記憶装置。基本的には補助記憶装置を持つコンピュータがネットワーク上の他の複数のコンピュータの補助記憶装置としての役割を担う。
補助記憶同士を接続して巨大な補助記憶装置としてネットワーク上に配置する。通常、補助記憶装置同士の接続には高速通信網を用いる。