関係モデルにもとづいたコンピュータによる永続的なデータ管理の仕組み。
リレーショナルデータベースにおけるデータ操作には関係代数と関係計算がある。関係計算はデータベースに対するデータの問い合わせを一階述語論理で表現し、SQLのようなデータベース言語の基となる。関係代数は集合演算を用いてデータベースへの問い合わせを表現するもので、さらに集合演算では表現できない関係代数独自の演算も含まれる。
関係Rと関係Sの間でOR論理演算(和演算)を行い和集合(R∪S)を作る
関係Rと関係Sの間でAND論理演算(積演算)を行い積集合(R∩S)を作る。
関係Rから関係Sを同一のデータを取り去って差集合(R-S)を作る。
関係Rと関係Sのすべての組み合わせの集合(R×S)を作る
関係Rを構成する属性のうち、属性Aだけを残して新しい関係R[A]をつくる。
※例
支店商品(支店番号,支店名,商品番号,商品名,色,サイズ)
01,新宿店,0001,Tシャツ,白,M
01,新宿店,0002,Tシャツ,黒,M
01,新宿店,0003,Tシャツ,白,L
02,池袋店,0001,Tシャツ,白,M
02,池袋店,0002,Tシャツ,黒,M
02,池袋店,0003,Tシャツ,白,L
↓支店商品[支店番号,支店名]
01,新宿店
02,池袋店
関係Rと関係Sの中から属性A,Bが一致する組を取り出して新しい関係R[AθB]Sをつくる。
比較演算θは=,≠,>,≧,<,≦からなる比較演算子を表す。
※例
支店商品(支店番号,商品番号,商品名,色,サイズ)
01,0001,Tシャツ,白,M
02,0002,Tシャツ,黒,M
02,0003,Tシャツ,白,L
04,0004,Tシャツ,黒,L
支店(支店番号,支店名)
01,新宿店
02,池袋店
03,渋谷店
↓支店商品[支店番号=支店番号]支店
01,新宿店,0001,Tシャツ,白,M
02,池袋店,0002,Tシャツ,黒,M
02,池袋店,0003,Tシャツ,白,L
関係Rの属性Aに対し、比較条件を満たす関係R[Aθx]をつくる。
※例
支店商品(支店番号,商品番号,商品名,色,サイズ)
比較演算θは=,≠,>,≧,<,≦からなる比較演算子を表す。
01,0001,Tシャツ,白,M
02,0002,Tシャツ,黒,M
02,0003,Tシャツ,白,L
04,0004,Tシャツ,黒,L
↓支店商店[支店番号="02"]
02,0002,Tシャツ,黒,M
02,0003,Tシャツ,白,L
関係Rに対し関係Sと直積の関係が成り立つ組を取り出して関係(R÷S)をつくる。
※例
支店商品(支店番号,商品番号,商品名,色,サイズ)
01,0001,Tシャツ,白,M
02,0001,Tシャツ,白,M
02,0002,Tシャツ,黒,M
支店(支店番号,支店名)
01,新宿店
02,池袋店
↓支店商店÷支店
0001,Tシャツ,白,M
データベースのデータ構造を定義したり、データ操作を記述する言語。プログラム言語と違い、データを宣言する言語とデータ操作を実行する言語が別々になっている。データを宣言する言語をデータ定義言語(DDL)と呼び、データ操作を実行する言語をデータ操作言語(DML)と呼ぶ。
リレーショナルデータベースにおいて関係代数と関係計算に基づいた処理を行うデータベース言語。ISOによって国際標準規格化されている。
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