- 米IBM社のBSC手順を基にISOが1972年に標準化。
- 文字情報を伝送するために設計。
- データリンク層のプロトコル。
- 伝送制御キャラクタ（TCC）
- 通信手順
- データリンクの確立
- コンテンション方式
- ポーリング/セレクティング方式
- ポーリング
- セレクティング
- データの転送
- SYNを送信して同期を取る。
- データをブロックに分ける。
- ブロック毎にBCC（Block Check Character）を付加。
- 誤り検出と再送制御
- BCCに水平パリティビットを採用。
- BCCが誤りであればNAK、誤りでなければACKを送る。
- NAKであればブロックを再送する。
- データリンクの終了
７単位コード表あるいは８単位コード表の中にある10種類の伝送制御キャラクタを用いる。
| TCC | 値（2進数） | 値（10進数） | 値（16進数） | 記号 |
|---|---|---|---|---|
| SOH | 0000001 | 1 | 01 | ヘッダの開始 |
| STX | 0000010 | 2 | 02 | データテキストの開始 |
| ETX | 0000011 | 3 | 03 | データテキストの終了 |
| EOT | 0000100 | 4 | 04 | 伝送の終了 |
| ENQ | 0000101 | 5 | 05 | 相手からの応答の催促 |
| ACK | 0000110 | 6 | 06 | 肯定応答 |
| DLE | 0010000 | 16 | 10 | 伝送制御拡張用 |
| NAK | 0010101 | 21 | 15 | 否定応答 |
| SYN | 0010110 | 22 | 16 | 同期符号 |
| ETB | 0010111 | 23 | 17 | 伝送ブロックの終結 |
送信側が受信側にENQを送信後、受信側からACK応答があればデータリンクを確立し、NAK応答があればデータリンクの確立不可状態とする。
データリンクの確立には以下の2つの方式がある。
ポイントツーポイント接続で用いられる。制御権は早いもの勝ちで取得する。
スター型の集中制御方式。制御権は中心のノードにある。
ホストが各ノードに対し順番にリクエストする。
ホストが送りたいデータがあるときだけ対象ノードにリクエストする。
| 同期 | ヘッダブロック | テキストブロック | テキストブロック | ※繰り返し | 最後のテキストブロック | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SYN | SYN | … | SOH | データヘッダ | ETB | BCC | STX | データ | ETB | BCC | STX | データ | ETB | BCC | … | STX | データ | ETX | BCC |
※ パリティチェック
パリティビットを付加し、各ビットが反転しているかを１の数で判断する。垂直パリティと水平パリティの２種類があり、どちらかを採用すれば誤りを検出可能。バイトデータに対し、双方のパリティチェックを実行すると１ビットだけであれば訂正が可能となる。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 垂直パリティ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 6 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 7 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 水平パリティ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 |
送信側がEOTを送信後、双方でEOTを送り合う。
